市況レポート Vol.163
2015.02.27
早いもので、明日で2月も終わりとなります。2月22日(日)には、九州・中国地方では春一番が吹いたと発表されました。関東地方でも、前日までは同日に春一番の予報も出てはいましたが、低気圧が入り込んできたためおあずけとなりましたが、日中の日差しはだいぶ暖かくなってきていて、春の訪れを感じさせてくれています。市場も桃の節句・雛祭りを前に、花桃を始めとして、チューリップ、フリージア、スイートピー、菜の花など、春の花で賑わいを見せています。2月下旬の市場の状況を見てみると、2月16日(月)は、大雪の影響で入荷量が大幅減となった前年との比較となっている為に40%以上もの入荷増となっていますが、それ以降は前年並みでの入荷量となり、単価高での市況推移となりました。今週の水曜日からは長く続いた高値の反動も出始めてやや弱含みの市況となっています。
2月のトータルをみると、入荷量は微増で単価高という結果でしたが、昨年の大雪の影響による入荷減と比較しての数量なので、実質的には月間を通して入荷量は少なめで推移した為の単価高だったことになります(表1参照)。
さて、天気にも恵まれた2月14日のバレンタインデーは「男性から女性へ」の花贈りとして、繁盛した小売店もかなり増えてきて、だいぶ定着してきているように思います。いよいよ、来週からは3月に入り、桃の節句、卒業式、結婚式、お彼岸といった一年で一番お花が使われることが多い時期となります。品薄傾向だった菊類なども、お彼岸に向けては沖縄県産を中心に順調に入荷する見込みとなっており、各産地とも入荷量は増えてくると予想されています。3月のこの時期、様々な「花贈り」のシーンがより多く見られるように皆様と一緒に頑張りたいと思います。
表1 <2015年2月第3週~第4週 前年度対比>
2月16日(月) | 2月18日(水) | 2月20日(金) | 2月23日(月) | 2月25日(水) | 2月27日(金) | ||
OTA | 入荷口数 | 140.8 | 100.9 | 101.1 | 104.5 | 94.3 | 102.0 |
平均単価 | 116.0 | 104.7 | 105.1 | 99.1 | 97.9 | 95.3 | |
FAJ | 入荷口数 | 142.2 | 89.0 | 97.4 | 102.7 | 96.1 | 99.6 |
平均単価 | 121.4 | 112.4 | 111.1 | 101.4 | 92.9 | 92.2 |
表2 <2月トータル 前年度対比>
2月合計 | ||
OTA | 入荷口数 | 101.9 |
平均単価 | 111.2 | |
FAJ | 入荷口数 | 101.3 |
平均単価 | 111.9 |
(%)
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