市況レポート Vol.167
2015.04.24
今月は前線などの影響で、西日本や東日本を中心に雨や曇りの日が多く、西日本と東日本では日照時間が平年の半分余りとなっています。このため、農作物などへ影響が出始めています。気象庁によると、今月1日から20日までの日照時間は、東日本で平年の53%、西日本で55%と平年を大きく下回りました。特に今月上旬は、東日本で平年の37%、西日本で35%と記録的な日照不足となり、地域別でも、四国で平年の24%、東海で24%、近畿で31%、関東甲信で39%、中国地方と九州南部・奄美地方で43%などと、いずれも4月上旬としては昭和36年に統計を取り始めて以来最も少なくなっています。また、今月に入って20日までの降水量も、北日本で平年の1.92倍、西日本で1.83倍、東日本で1.63倍、沖縄・奄美地方で1.18倍などと各地で平年を上回りました。今月上旬は日本の南の高気圧の勢力が例年より強かったため、前線が日本の北にある冷たい高気圧との間に挟まれて日本付近に停滞しやすい状態が続いたほか、偏西風が日本の西側で南に蛇行したため温かく湿った空気が西日本や東日本に流れ込み、雲が広がりやすい状態が続いていたということです。今後1週間程度は広く高気圧に覆われ、全国的に晴れる日が多くなる見込みです。
4月中旬の市場の状況を見てみると、昨年もこの時期は雪害の影響などで、一昨年と比べると5~10%程入荷量は少なめで推移していたのですが、今年は前述のような気象条件も重なり少なかった昨年と比べてもさらに10%程度少ない入荷量となっています。このため、この時期は需要も一段落して落ち着いた市況となるかと思われたのですが、昨年と比べると10~25%もの単価高での市況推移となっています(表1参照)。
さて、今年も昨年同様にゴールデンウィーク明けの週末日曜日が母の日となります。市場への母の日商材の注文も日を追うごとに増えてきていて、品目によっては注文量がいっぱいになりこの先の注文対応が難しいといわれているものも出てきています。このあと、一週間あまりで母の日商戦に突入します。ご注文はお早目にお願いいたします。
営業本部部長 今井克己
表1 <2015年4月第3週~第4週 前年度対比>
4月13日(月) | 4月15日(水) | 4月17日(金) | 4月20日(月) | 4月22日(水) | 4月24日(金) | ||
OTA | 入荷口数 | 86.0 | 95.4 | 88.7 | 94.0 | 100.8 | 108.8 |
平均単価 | 109.7 | 115.3 | 123.9 | 119.2 | 114.5 | 113.7 | |
FAJ | 入荷口数 | 88.3 | 91.3 | 87.4 | 88.0 | 92.8 | 96.6 |
平均単価 | 109.5 | 116.6 | 125.8 | 129.4 | 120.6 | 118.0 |
(%)
カテゴリー
年別