市況レポート Vol.145
2014.06.06
5月末に発表された気象庁の3か月予報によると、今年の夏はエルニーニョ現象が発生する可能性が高いそうです。向こう3カ月の気温は、北日本では平年並みか低く、東日本ではほぼ平年並み、西日本と沖縄・奄美では平年並み高い見込みで、降水量は、北日本では平年並みか多く、東日本と西日本日本海側ではほぼ平年並み、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並みか少ない見込みとなっています。また、偏西風の北上が平年より遅くなる影響で、7月の降水量は、北日本から西日本にかけて平年並みか多くなる見込みだそうです。そしてここ最近の天候ですが、5月の下旬から全国的に非常に暑くなっており、5月28日には札幌で47年ぶりに5月に真夏日を記録するなど、北海道、青森県、岩手県など全国34か所で、5月としての最高気温を記録し、夏本番を思わせる暑さとなりました。6月に入っても暑さは続いていましたが、2日に九州、3日に四国、4日に中国・近畿・東海、そして昨日5日には関東・甲信・北陸でも梅雨入りし、ようやく真夏日からは解放され、本格的な梅雨時期を迎えました。
それでは、5月中旬から下旬と、6月初旬の市場の状況を見てみると、入荷量はやや少なめの推移となった為、5月の下旬にかけては単価のほうもすこしづつ上昇し、入荷微減でやや単価高という市況推移となりました。昨年も母の日明けからは、弱含みの市況推移だったので昨年比較ではやや単価高とは言えますが、一昨年比較でみると1割程度の単価安となっていて、入荷量も少なく単価も揚がらずという状況でした。5月のトータルで見ても、入荷減で単価安だったことがわかります(表1参照)。需要が減ってしまって、引き合いが弱かったということになるのでしょうか・・・。
そして6月に入ってからですが、6月2日の最初の月曜日は入荷量も多かったのですが、5月後半の単価高傾向をうけた市況となりましたが、4日水曜日には相場も反落し大幅な単価安市況となり、本日も同じく単価安での市況推移となっています。
市場をみると北海道産、長野産といった高冷地物の出荷も順調に始まり、産地の切り替わりの端境期をむかえています。菊類も夏菊への切り替え時期となり、今月の中旬ごろまでは、上位等級は品薄の状況が予想されています。毎年のことではありますが、商品の見極めをしっかりとすることと、入荷量の少ない品目は早めのご注文にて、端境期をうまく乗り切りましょう。
表1 <2014年5月第4週~6月第1週 2013年度対比>
19日(水) | 21日(水) | 23日(金) | 26日(月) | 28日(水) | 30日(金) | 2日(月) | 4日(水) | 6日(金) | ||
OTA | 入荷口数 | 97.6 | 94.9 | 95.6 | 92.6 | 96.1 | 96.8 | 104.5 | 108.7 | 102.2 |
平均単価 | 100.5 | 107.1 | 104.5 | 108.7 | 108.7 | 108.5 | 111.9 | 87.1 | 86.6 | |
FAJ | 入荷口数 | 100.3 | 97.2 | 97.5 | 95.0 | 106.1 | 98.1 | 106.4 | 102.0 | 94.7 |
平均単価 | 100.2 | 105.1 | 106.1 | 107.8 | 104.3 | 110.6 | 101.3 | 88.0 | 88.6 |
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