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市況レポート Vol.166

2015.04.10

東京では今年、例年よりもすこし早く、3月末に桜が満開となり、3月の終わりから4月の初めにかけて穏やかな春の陽気となりました。しかしながら今週に入ると強い寒気が入り込み、8日(水)には関東甲信地方の各地で真冬並みの寒さとなり長野や栃木などでは雪が降りました。また、東京都心でも降雪が観測され、8月に東京都心で雪が降ったのは、平成22年4月17日以来5年ぶりとなりました。昨日から今日にかけても、気温はまだ平年よりはかなり低めで、真冬並みの寒さは和らいだものの肌寒い陽気となっています。

3月下旬と4月上旬の市場の状況を比較すると、4月に入ると例年通りの需要減と3月の単価高の反動で平均単価は1~2割程度の安値傾向での市況推移でした。昨年は消費増税の影響なども多分に受けて、4月に入ると急落の暴落市況となったこともあり、昨年比で見ると20%程度の単価高傾向での市況推移となりました(表1参照)。また、3月の月間の市況を見ると、昨年も一昨年と比べると5~10%程の入荷減でしたが、今年はさらに昨年比で2~3%の入荷減となり、単価のほうは5%程度の単価高となり、昨年に引き続き入荷減の単価高での市況推移となりました(表2参照)。

現在の入荷を見てみると、スイートピー、チューリップ、ラナンキュラス、ストック等の春の花達は終わりを迎え、例年のとおり、芍薬、紅花等の入荷が始まり季節は初夏へと向かっています。丁度1ヵ月後の5月10日(日)は母の日です。ここ2、3年は円安の影響が大きく、コロンビア産カーネーションなど輸入品の出回りも多くはありません。是非計画的にお早目のご注文をよろしくお願いします。

営業本部部長 今井克己

表1 <2015年4月第1週~第2週 前年度対比> 

 
3月30日(月) 4月1日(水) 4月3日(金)  4月6日(月) 4月8日(水) 4月10日(金)
OTA 入荷口数 92.6  101.3  99.3  101.0  104.3 91.7 
  平均単価  123.4  128.1  131.0  117.8  109.8 106.0 
FAJ 入荷口数 102.5  97.4  100.8  101.1  103.8  91.4 

平均単価 118.8  129.8  129.6  117.0  106.2  104.3 

(%)

表2 <3月トータル 前年度対比> 

    3月合計
OTA 入荷口数 97.8 
  平均単価 104.8 
FAJ 入荷口数 97.4 
  平均単価 106.0 

 (%)